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大黒屋の歴史〜創業100年への歩み。プリントせんべいの挑戦

1921年に創業し、今年で100年目を迎えることができた「大黒屋」ですが、品川、麻布の地を経て、今は三軒茶屋のキャロットタワーに店舗を構えさせて頂いております。

私でちょうど5代目になるのですが浅沼家のルーツを遡ると東京・八丈島にたどり着きます。

先代から店を継いだとき、実は「自分にちゃんとできるのだろうか」という不安もありました。小さい頃から経営者である父母の姿を見て育ち、せんべいの袋詰など手伝っていたのでお店は身近な存在ではありましたが、経営となるとまた話は別です。

そこで、自分のルーツを見つめ直したい気持ちもあって、初めて現地を訪れたのです。

そこでは多くの学びがあり、知識がリアルに結びついたのです。例えば、明日葉が健康に良いというのは知識として知っていましたが、実際に現地を訪れてみたら、八丈富士と呼ばれている険しい山を開墾して栽培していたのです。太陽と潮風をふんだんに浴び、たくましく育つ明日葉に強い生命力を感じました。

景色、潮風、水、住んでいる人の暖かさ……自分で体験したからこそ、先代たちが大事にしてきたものが実感でき、自分の伝えていきたいものが見えてくる旅となったのです。

それらのインスピレーションをもとに八丈島の特産である明日葉、ピリッと辛い島とうがらし、海風で育つしいたけ、荒波で育った風味豊かな岩のりなど、現地の素晴らしい食材を活かし、浅沼家の名前を冠した「浅沼煎餅」を作りました。

現在は9人の社員と一緒にお店を運営しており、母から私が5代目を継いでからはIT化にも推進中。「マカロンせんべい」「世田谷エールおかき」など、若い世代に向けた商品開発にも力を入れております。

とくに、「世田谷エールおかき」は私自身が生まれ育ち、皆様に贔屓にしていただている三軒茶屋、世田谷に対して恩返しをしたいという思いがずっとありましたので、こういった形で少しでも貢献できて嬉しく思っています。

そして、今一番力を入れているのが非対面型でコミュニケーションが取れるツールとしてコロナの感染防止対策にもなるプリントせんべいです。

これからブログで詳しく情報発信していきますので、よろしくお願いいたします。

「大黒屋」5代目 浅沼啓之

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